審判への道

   審判員の皆さんへ

みなさんこんにちわ。埼玉県バスケットボール協会審判部長の安西です。

現在みなさんはどのような形でバスケットボールに関わっていらっしゃいますか?

  競技の主役は何といってもプレーヤーです。しかし、プレーヤーだけでは競技が成り立たないのも又事実です。規則書の“まえがき”にもあるようにこの競技が、人間の  体力や気力および人間らしい心を最高度に発揮して行われるためには、プレーヤーと審判と観衆と指導者との四方向からの努力が必要です。

チームの目標やレベルまたカテゴリーによっても違いがありますが、我々審判員は重要な任務を負っています。笛1つがその技術を教えてくれることにもなりますし、練習の成果を発揮する大会においては勝敗を左右する笛にもなりかねません。これは非常に辛いことでもあり、だからこそやり甲斐のあることでもあります。きちんと吹けて、判定できて当たり前、間違えようものなら避難の嵐になるときもあるでしょう。

繰り返しになりますが、主役ではないけれど、なくてはならない大切な存在。時に指導者であれば、進行役です。以下に審判とは?その意義!競技特性や求められていること等々を記載しました。是非参考にしてみて下さい。初心者の方も、競技未経験の方も心配なさらないで下さい。県の講習会予定の他に連盟毎にも講習会があります。大会会場等でも審判員を見かけたら声を掛けてみて下さい。現在埼玉県では連盟や年代、性別を問わず多くの審判員が日々頑張っています。


是非、一緒にコートに立ちましょう。



審判・・・CONDUCTOR(=案内人、進行役)

審判は規則を堅持して、プレーヤーの足りないところを補いつつ、これに健全な方向を与えるとともに、そのゲームを円滑に運営することによってすべての人に信頼されなくてはならない。そのためには規則を文字どおりに読みとり、その規則に照らしながらそれぞれの判断をくだすことを繰り返し繰り返し続けることによって、ついにはそれを感覚的にも誤りなく決断できるようになることが必要である。」

しかしながら、競技の実際面で何が規則の精神と合致するか、なにが公正かなど、あらゆる具体的な問題に直面したとき、何によって公正と不公正とを区別すべきかということになると、いかにわれわれが円満な常識と強い意志を持ち続けても、ただちに明らかになるとはいえない。ここにこそこの規則の存在意義がある。」

それは一言一句も軽視しない、文字どおり規則の章条に忠実であろうと努めることによってのみ理解される。審判は瞬間的なプレイに対して正しい規則の適用を要求されている。したがって審判が規則を把握するには、単に規則をよく読むということだけではなく、体験的に理解を深める必要がある。もちろん規則は文字を借りて表した意思であるから、行間にその意思をくみ取らなくてはならない。しかし自分流の解釈を施すことなく、白紙の心境で字句そのままの意義を受け入れる態度を持ち続けることによって、はじめて行間の規則の精神を身につけることができるのである。」(規則書より)


意義・・・審判もプレーヤーやコーチと同じ舞台でバスケットボールに参加できる

プレーヤが高い運動能力と技術を身につけるに従い、バスケットボールのゲームはよりダイナミックなものになりつつあるが、スポーツが限りない進歩を続けるには、プレイの発展と共に質の高い審判技術の存在が必要であることはいうまでもない。「審判の約束と習慣」の活用に加えて、バスケットボールの技術を理解することは良い審判になるための極めて大切な条件である。とり上げなくてもよいプレイを次々に違反としてとり上げていけば、プレーヤー、コーチ、観客の不満を募らせるだけになってしまう。信頼される審判であるためには、競技規則の条文を知るのみでなく、バスケットボール競技自体の精神を明確にかつ十分に理解することが必要である。」

審判をすることは容易な仕事ではない。プレーヤーは大きく、速く、またゲームは激しい。起こることのすべてをコントロールすることは、あるいは見極めることさえも難しいことがある。審判は、ゲームが規則に従って行われるのを見届けることを委ねられているのであるから、規則に対する違反があれば瞬時の決定をくださなければならないが、自分の目で確かめられなかったことに対しては判定をくだすべきではない。判定は、審判である人間の判断に基づいてくだされる。人間である以上どんな審判でも完璧ではない。瞬間的にくだした決定が、ときにはまちがえていることがないとはいえない。審判がゲームを振り返って「自分に誤りはなかった」といい切れることは、おそらくないかも知れない。しかし、バスケットボールはすべての人々に楽しまれる「ゲーム」であり、審判もゲームの参加者である。求められる仕事は厳しいが、コート上で全力を尽くし、ゲームを無事に終了させたときに「グッド・ゲーム」といえる誇りと喜びが審判にもある。この誇りと喜びを大切にしていきたい。」(オフィシャルズ・マニュアルより)

競技特性の理解(YMCA Dr.ネイスミス)
       ・体接触の禁止(安全性の追求からタックルの禁止)
       ・トラベリングの禁止(オフェンスに対する規制)
       ・空中に上向きに設置されたゴール(ボールスピードの制御)
       ・コンバージョン(攻防の切り換え)
求められていること
       ・判定の一貫性とゲームコントロール
                 ゲームのレベルやプレーヤーの質を見分ける能力
                 よいプレイと悪いプレイの見極め
       ・ベンチやTOの掌握
       ・安定かつ冷静な精神

よい審判の条件
        ・ゲームに対する優れた感性を持っている。
        ・プレーヤーやコーチの要求を理解できる。
        ・ルールの理解、ルールの適用を熟知している。
        ・精神の安定があり、自分に対して自信がある。
        ・決断力がある。               etc。


ファウルの考え方(競技規則43条1・2及びマニュアルより)
        ・公平なゲーム進行
        ・ゲームにふさわしい判定
        ・1ゲーム通しての適切な判定
        ・アドバンテージとディスアドバンテージ

パーソナル・ファウルの成立
        ・触れ合いの事実がある。
        ・どちらかにより大きな責任がある。
        ・プレイに影響がある。

重点項目
     @3つの基本
        正しさを伴った一貫性
        バスケットボール技術の理解
        罪なきを罰せず
     Aマニュアル4原則の実践
        ボクシング・イン
               常に10人のプレーヤーを2人で挟んで見る
               必要に応じた伸縮性、2人のブラインドを作らない
               フロアバランスとプレイのポイントを早く掴む
        ・オールウェイズ・ムービング
               よい位置、よい角度を求めて
               立ち止まらない、目だけでプレイを追わない
               常に確認、判定できる位置へ
        ・ペネトレイション
               よい角度から見るためにも、足も気持ちも踏み込む
               近づいて確実に見る事で説得力を持たせる
        ・スペース・ウオッチング
               コンタクトを確認する上での基本
               悪い判定の70%以上が、悪い位置からの判定である

判定を一貫させるために(4原則の理解と利用)

        ・良いスペースでとらえるために今自分に何が不足しているか

・最後の現象しか分からないケース

・プレイの後を追うケース

・最後の瞬間が見えないケース

・何があったか分からないケース

    ボールにかかわるところで

    ボールとは別のところで

 

 

いつでも基本にもどれ(動きも考え方も)

・オフェンスはゴールを目指し、ディフェ

 ンスは相手を止めようとする。

・どちらが仕掛けたか

    オフェンスばかり見ていると結果とし

  て最後の判定が形だけになることがあ

  る。ディフェンスがどうしたかという

    ことも必要。

         ・「しまった!」と感じること

               漠然と見ていると「しまった!」と感じないために反省がない。

               「しまった!」と感じたら次の工夫をすること。

               同じ失敗の繰り返しをしても上手にならない。


ルールの理解と適用
     ルールの適用をするために「技術の理解」という裏付けがあるか。
          ・ルールの精神を理解する。
          ・抽象的で、自己満足の判定になっていないか。
          ・悪いプレイがわかっているか。

決断力
     決断力は何から生まれるか。
          ・確固たる信念←→キャリアとステージ
          ・自ら沢山のチャンスを作る



トップ アイコントップページへもどる